#2 開業費用理美容室の開業費用を徹底解説!
自己資金や借り入れはどうする?
美容室や理容室(床屋)を独立開業したいと思ったとき、不安なのが「お金について」ではないでしょうか。自己資金はどのくらい準備して、どのくらい融資を受けるのか、初めてのことだとなかなか想像しづらいですよね。
今回は、理美容室の開業費用について、具体的に解説していきます。あとから予想外にお金がかかって焦らないためにも、しっかり考えておきましょう。
理美容室の開業費用は約1,000万円!
美容室のオープンにかかる開業費用は、『総額1,000~1,200万円』ほど!
初期費用として700~900 万円かかり、運転資金として100~300 万円くらい手元に残しておくのが理想です。
では、具体的に何にいくらかかるのか?費用の内訳を、詳しく見ていきましょう。
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テナント取得費用:50~100万円
賃貸アパートと同じように、「敷金・礼金・管理費・保険料」が最初にかかります。
初期費用は家賃 によって上下しますが、50~100 万円が目安です。 -
内装工事費用:400~700万円
スケルトン物件(※)の場合、工事費用の目安は 400~700万円程度。これ以上かかると、お店の黒字化が難しくなるため、なるべく安い費用でできる業者を探しましょう。
※スケルトン物件とは?店舗内の床・壁・天井などが何もない状態で貸し出されている物件。契約後に、内装を一からつくっていきます。 -
理美容器具機材:100~200万円
カット椅子シャンプー台、ミラーなどの機材もそろえなければなりません。
安価・中古なら100万円くらいから、新品メーカー商品なら200万円程度が目安です。
必要な機材は、サロンのサービス内容によって変わります。
日本国内メーカーを選ぶか、海外製の安価な商品を選ぶかでも、大きく値段が変動します。 -
消耗品・備品:20~50万円
パーマ液・カラー剤・ロッド・クロスなども、最初にそろえる必要がありますよね。
費用目安は20~50万円です。
お知り合いのディーラーさんと打ち合わせの上、見積もりを出してもらいましょう。 -
その他:20万円程度
お店で使うインターネットやクレジットカード、電話など。初期費用0円のサービスも多いですが、 毎月費用がかかっていくので慎重に選びましょう。最初の予算として、10万円ほどみておくと安心です。
チラシやホットペッパービューティーなど、広告費にも 10 万円ほど予算を見ておくことをおすすめし ます。プランや内容によって値段は変わります。
自己資金(貯金額)の目安は200~500万円!
もちろん開業資金 1,000 万円をすべて貯金でまかなうわけではありません。「自己資金(貯金)+助成金・補助金+融資」で資金調達します。必要な貯金額は「一人・小規模サロン(10~15 坪程度)」なら、200~500 万円くらいが目安。条件によっては、これより少ない貯金で出店できることもあります。
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貯金額0~100万円の方
今は焦って独立開業せず、まずは1年間コツコツと貯金しましょう。
どんなお店をオープンしたいのか、たくさん夢を描くのに最適な時期です。 -
貯金額100~200万円の方
テナントの条件が良ければ、スムーズに開業できることもあります。条件の悪いテナントだと難し いので、ぜひ専門知識のある方か、Lofty design に相談されることをおすすめします。初期費用が少なくても開業できるテナントの見きわめ方は、 #3 物件契約の記事をご覧ください。
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貯金額200~300万円の方
私の経験上、理美容室を開業される方の大半が、このくらいの貯金額です。
間違いなく開業できますが、しっかり資金計画を立て、手元に残る金額を計算することが大切です。 -
貯金額300万円以上の方
間違いなく出店可能です!しかし一つ注意したいのが、「なるべく初期費用は少なく出店する」ということ。予算に余裕があるため、お金をかけて良いデザインのお店にしたいとは思いますが、「理想のデ ザインを安く施工できる業者」を探すことが大切です。
理美容室の開業に使える助成金・補助金を活用しよう
理美容室の開業でぜひ活用したいのが、国や自治体からの助成金や補助金です。
条件さえ満たせばお金が受け取れて、返済義務はありません。
例えば、私が独立開業したときには、「区の金利補助」「ホームページ作成に最大5万円の補助金」を利用しました。
助成金・補助金はお住まいの県・市区町村によって異なります。申請しないともらえないので、必ず調べておきましょう。地域の役所で聞くか、私たち美容室開業のプロ、税理士さんに相談を。
残りは「日本政策金融公庫」からの借入れ
開業資金1,000万円のうち、自己資金を200~500万円出すとして、残りはほとんどの方が日本政策金融公庫などから融資を受けています。
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日本政策金融公庫
一般的な融資で思いつくのは、銀行・信用金庫などですよね。しかし、これまでの信用が少ない開業時は、銀行や信金での融資審査を通過するのが難しくなっています。
そのため、理容室や美容室の開業時は、「日本政策金融公庫」で借りられる方がほとんどです。 省略して、「日本公庫」や「公庫」などと呼ばれることもあります。創業時でも審査に通りやすく、無担保無保証で融資を受けられますよ。 -
銀行・信用金庫
銀行や信用金庫で借り入れする場合、口座開設が必要です。
もし銀行や信用金庫での借り入れ を考えているなら、今使っている銀行に問い合わせてみましょう。
日本政策金融公庫・銀行での借入れの進め方
では、開業資金の借り入れはどのように進めていけば良いのでしょうか。手順を一つずつ解説します。
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STEP1.窓口での相談
公庫からの融資を考えている場合、まずは日本政策金融公庫の各支店の窓口で直接相談しまし ょう。このとき今後の手続きの流れや、必要書類も教えてもらえます。電話や商工会議所でも、相 談を受け付けています。
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STEP2.事業計画書の作成
公庫・銀行で借り入れする際には、「事業計画書」が必要です。
-事業計画書に記入すること-
・ 自分の経歴
・ 創業する理由
・ 必要資金や金額など書類は公庫・銀行でもらえますが、多くの方がどのように書いたら良いか戸惑われます。事業計画書の参考書を買って自分でチャレンジされる方もいますが、独立した先輩やプロに手伝ってもら う方も多いです。
実際に私も書きましたが、かなり面倒くさい作業で、とても疲れてしまいました・・・。
困ったときには、私たちのような理美容室開業のプロや、税理士さんに 相談してみてください。 -
STEP3.公庫・銀行での申込み手続き
書類が完成したら、公庫・銀行に提出します。公庫は予約なしでOKですが、銀行によっては予約が必要です。
-必要な書類の例-
・ 事業計画書
・ 住民票
・ 印鑑証明
・ 推薦状(借入金500万円以上)書類に不備があると融資実行が遅れてしまうので、念入りにチェックしましょう。
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STEP4.借り入れ審査
書類を提出して、審査がおりるまでの期間は、およそ1ヵ月です。
待っている間、オープン準備を進めていきましょう。
資金計画を立てて、無理のない開業を!
美容室や理容室(床屋)をオープンさせるのにかかる開業費用は、1,000~1,200 万円が目安。
貯金額は200~500万円あると安心です。細かい費用まで算出して、あとから焦ることのないようにしましょう。
「貯金額が少ないので不安・・・」「しっかり黒字経営できる戦略が知りたい」 そんな方は、ぜひLoftyDesignに気軽に相談してくださいね。資金計画につ いても、しっかりサポートさせていただきます。