#4 契約

#4 契約理美容室のテナント契約での注意点!
契約前にこれだけはチェックしよう

美容室・理容室(床屋)をオープンしたい物件が見つかった!立地条件もよく、家賃も予算内・・・すぐにでも契約したくなりますが、最後にチェックしたい項目がいくつかあります。契約後に余計な費用がかかって困らないためにも、知っておいてくださいね。

理美容室の物件で失敗しやすい水回りやガスのこと

美容室や理容室(床屋)のテナントでは、ついつい物件の広さや外装に目がいってしまいますよね。しかし、意外と重要なのが、水回りやガスといった設備。

一度契約してしまうと、変更が難しく、お金が余計にかかることもあるので、必ず契約前に確認しておきましょう。

  • 水廻り

    絶対に確認したいのが、「トイレがあるか?」ということ。トイレがあれば、理美容室をつくることができます。また、トイレがなければ、流し台があるのかを確認しましょう。

    わからないときは、不動産屋さんに「このテナントに水回り設備はありますか?」と聞いてみてください。あればOKです。

  • ガス

    最近はオール電化の物件も多く、ガスがひかれていないテナントが増えています。もしガスがなくても、タカラベルモントさんの「ダンリュウ」という給湯システムをつければ大丈夫。しかし、初期費用が100万円くらい高くなる可能性があります。

    こちらも不動産屋さんに「このテナントでガスを使えますか?」と聞いてみてくださいね。

  • 電気容量

    美容室や理容室では、ドライヤーやパーマ機器など、思った以上に電気を使います。営業中にブレーカーが落ちてはいけないので、電気容量はとても大切です。自分のサロンで必要な電気量が供給できなければ、多額の工事費がかかります。そのためテナント選びの時点で、電気容量を確認しておきましょう。

    電気容量は自分だけで決めるのは難しいので、私たちプロにご相談ください。「動力(どうりょく)はありますか?」と確認してみましょう。動力とはエアコン用の電気のことなので、これがあればまずは一安心です。

テナント契約前に入居時・退去時の条件を要確認!

テナントを契約する前に、入居時・退去時の条件について確認しましょう。ここをしっかり契約前に交渉しておくと、トラブル回避や利益率のアップにつながります。

これも自分で交渉するのは難しいので、不動産屋さんか、私たちのような専門知識がある人に任せるのがおすすめです。知識だけは知っておいて損はないので、解説していきますね。

  • 入居時の条件

    「いつから家賃が発生するのか?」「今のままで借りるのか、大家さんが何かしてくれるのか?」 など、確認することが色々あります。
    専門知識のある人が交渉すると、次のような有利な契約ができることもあります。

    ・ 家賃を下げてくれる
    ・ フリーレント:一定期間の家賃を免除してくれる
    ・ 大家負担:エアコンの取付や不要品処分など、一部の工事を大家さんが負担してくれる

    上記に関しては、交渉しなければ対応してもらえません。知っておいて損はないでしょう。

    この交渉が出来るだけで、数十万円の費用が削減できることも!浮いた費用を貯めておいたり、好きな椅子や家具を買ったり・・・もっと素敵なお店をつくることができます。

  • 退去時の条件

    意外とトラブルが多いのが、美容室を閉めてテナントを退去するときの「原状回復」について。「どこまで修理するか?」など、契約前に細かく確認しておくと、トラブルが少ないでしょう。!

    ※原状回復とは?
    賃貸契約を解消して物件を大家さんに返すとき、契約前の状態に戻しておくこと。

少しでも良い条件でテナントを契約するには?

入居までの事前交渉が終わったら、いよいよ物件の契約です。
このときいくつか注意すべきことがあります。

  • 借入れ前に家賃を払わない

    特に人気のテナント物件の場合、他の方に先を越されてしまわないよう、早く物件を抑えておきたいですよね。
    しかし、美容室や理容室(床屋)をオープンされるとき、ほとんどの方が公庫や銀行から借り入れをされるかと思います。(詳しくは「#2 開業費用」を参照)
    そのため、融資が決まってない時点で、契約したり家賃を支払ったりするのはNG!希望の物件が決まったら、融資が決まるまでは、『入居申し込み』だけをしておきましょう。

    お金を借りられてから、契約するのが基本!不動産屋さんも分かっているとは思うのですが、まれに誰も教えてくれないケースがあるので、覚えておいてください。

  • 家賃交渉しよう

    先ほども触れたとおり、家賃は少しでも下げられるよう交渉しましょう!
    たったの1000円でも、1年間で1万2000円、10年間では12万円にもなります。

    家賃交渉の鉄則
    ・ 100円でも200円でも家賃を下げる!
    ・ 家賃発生を1ヶ月でも送らせてもらう!

プロに家賃交渉のアドバイスをもらおう

希望の条件のテナントが見つかったら、「水廻りやガスは美容室や理容室(床屋)の営業に適しているのか?」「少しでも有利な条件で交渉できないか?」を確認してから契約しましょう。
しかし、大家さんも不動産屋さんも、交渉のプロ。知識も経験もある方なので、自分だけで太刀打ちするのは難しいですよね。交渉するのはあなたですが、ぜひプロを味方につけて、交渉のテクニックやアドバイスをもらってください。

LoftyDesignでは、これまで数々の美容室・理容室(床屋)のオープンのお手伝いをしてきました。そんな独立開業のプロである私達が、今まで蓄積してきたノウハウや知識をあなたにお伝えします!ぜひメール・LINE・電話でお気軽 にご相談ください。